一房

ワンダーランド北朝鮮の一房のレビュー・感想・評価

ワンダーランド北朝鮮(2016年製作の映画)
3.8
韓国語を勉強し始めて韓国だけじゃなく、同じ半島北朝鮮の言葉も気になるし、ニュースで見てる北朝鮮と違う側面が見れそうで見に行きました。

ドキュメンタリー映画です。
韓国生まれの監督はドイツ国籍を取得し北朝鮮で撮影したそうで、なのでドイツの映画。つい韓国人監督となると韓国の映画を見てるような気分でいてしまうけど、冒頭からドイツ語。けど北朝鮮の人々と話すときは韓国語。監督の韓国語と北朝鮮の言葉朝鮮語はイントネーションが違うので聞いていて面白い。案外優しいイントネーション。人によりけりだろうけど、軍人の女性の言葉が優しく聞こえた。ニュースで聞くアナウンサーの女性とだいぶ違う。ニュースの方はわざと力尽く読んでる感じ。

ニュースで見てるのとは違う。生活、話し方、笑ってる姿、それが一般市民。だけど途中途中で嘘っぽく感じられるのはなんでだろう。ふと我に帰るようにこれセリフ?自然の姿?って思ってしまう。映画終わった後にスペシャルトークで写真家菱田雄介さんが同じ事を言っていた。

国内で自己完結出来る生産力って凄いとある種理想。江戸時代のエコな生活良いと思ったりした私には余計にそう感じる。食生活とかは比べられないほどだけど農村の太陽光発電にメタンガス、堆肥を作って売ったり、プールがあってそこには地熱を利用してたり。。慎ましい生活だけどある程度働いてお給料があるなら幸せな生活と言っていいんじゃないか?物に溢れてる今の生活より充実してそうな…かと言ってニュースでみる軍事国家、危険な国、貧困、核兵器、拉致、も現実な側面なんだよね。どっちをスポットに当てるかで見てる物は違くなる。ニュースで見てる北朝鮮ではなく違う一面を知るための映画でした。

考えさせられる映画です。嫌な所も良いところも単なる一面でそれが悪なのか正義なのかは見てる部分に寄るんだなと改めて思いました。
一房

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