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ワンダーランド北朝鮮のヒラリーのレビュー・感想・評価

ワンダーランド北朝鮮(2016年製作の映画)
3.6
市民上映会にて。
何かとお騒がせの国、北朝鮮
撮影する為に韓国籍を捨て、新しくパスポートを取り撮影へ。
私達がニュースで受け取っている情報は軍事的なものと貧困
勝手にディストピアのようなイメージがついていたが本作を見て驚いた。
清潔で綺麗な家、キッチンなんてめちゃくちゃ広い。食事も豪勢
最初の家庭から順々に田舎の人達の暮らしが垣間見えるが本人達は幸せそうに見える。
が時たま映る将軍様のお歌やスローガンに驚く。
あんな3,4歳くらいの子供が師を仰ぎ歌うとは。
内容はよくわからないのかもしれないけどそれが身に染みて成長するとなるとああなるんだろうな。
日本に置き換えると幼稚園児が天皇陛下万歳!言うてるようなもの。
アラサーの私ですらそんなこと言わないし、日本では皇族に対して不満を持ち意見する国民もいるというのに。
縫製工場の謎のゆるいダンスと工員の女の子の希望
年頃の娘がああいう事しか言わないというのも違和感
国に対しての不満が噴出しない、将来への希望や目標に関して視野が狭い。
情報を制限し、教育した社会主義国家。
傍から見たら国民は働いた分だけ給与を貰い、加えて報酬、配給もある。
日本より豊かではないか、と思ったけど脱北する人もいるわけで。
北朝鮮という国の実態がこの通りというわけじゃないのかもしれない。
私としては現実/リアルとして受け止めきれず、本作が映し出した北朝鮮は不思議の国でした。
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