僕は時々、ビニールハウスを焼くんです
パワーワードすぎる。この一言で本作を手に取ったといっても過言ではない。
さて主題だが、本作は村上春樹の「納屋を焼く」を原作とした韓国映画である。150分の長尺だが、終始不穏な空気が流れ、かつ展開を予想できないためにそこまで長さを感じなかった。なにより主人公が一切表情を変えないことが不気味すぎる。
全体的に村上春樹節が炸裂しており、シームレスな世界観、露わにしない感情、多様な解釈など、テクニカルだが賛否を呼びそうな表現も多い。
ラストは衝撃的で韓国らしさもあった。