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バーニング 劇場版のmotoのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.7
夕暮れ空は炎のようだ。
暗闇を仄かに照らす炎のようだ。

人は炎の中に何を見るのだろう?
自分なのか?過去なのか?未来なのか?

暗闇と沈黙の中から
何を見いだそうとしているのか?

“要するにね、そこに蜜柑があると思いこむんじゃなくて、そこに蜜柑がないことを忘れればいいのよ。それだけ”

何も無いのに何か有る
想像ではなく実像として見る
村上春樹が禅のようだと書いたように
何も無いが、無いことを忘れろとは?

しかし、人は無いことを忘れられず、
何かを追い求めてしまう。

彼はバックミラーに映る炎の中に
何を見たのだろうか?
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