タカミ

バーニング 劇場版のタカミのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.5
『オアシス』のイ・チャンドン監督。村上春樹の『納屋を焼く』が原作のミステリー。
存在しているけれど存在していないようなもの。
存在していないようで存在していたもの。
この2つが目の前から消えてしまうことで喪失として改めて存在を知らしめる。
おわかりいただけただろうか。
ジャズが流れ哲学的で芸術的なシーンの数々。
大幅なアレンジを効かせ原作とは違うらしいが、監督が村上春樹を好きな気持ちはよく分かる。
ジョンスは自分の意に反して大切なものを消された怒りが父親とベンに重なり、また存在しているけれど存在していないようなもののヘミと自分が重なり、バーニング🔥したのであろうか…🤔
実際のところは分からないまま。
んーミステリー。
こういう高尚な作品ではなく、もっと人間がギュッと濃縮した監督ならではの作品が観たかった!
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