バーニング 劇場版の作品情報・感想・評価

上映館(1館)

バーニング 劇場版2018年製作の映画)

버닝/BURNING

上映日:2019年02月01日

製作国:

上映時間:148分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「バーニング 劇場版」に投稿された感想・評価

89点。イ・チャンドン監督の新作で村上春樹原作!という事前の期待にじゅうぶんに応えてくれた、深い深い余韻が残る作品。

村上春樹原作のもつ、世界には不確かさが日常のすぐ隣にある、というのを、現代の韓国に置き換え映像化すると、その「不穏さ」がより明確に見えてくる。それが映画のほとんどを占め、終始緊張感にあふれる。

しかし、その中に確かにある人間性、つまりは希望のようなもの、を体現する主役三人が見事の一言。三人がそれぞれ「世界とどう折り合いをつけようとしてるのか」を、セリフや行動だけでなく空気感でみせられたよう(またそれを“画面には”見せないキャラクターもいる)で、特にヘミの、魂が滲み出すような夕日バックのシーンは映画史に残る名シーンだと思う。言葉ではとても言い表せられない感情がそこにあった。

決して雄弁には描いてないキャラクターの【深い部分】を感じる、というのは、映画という表現媒体の可能性の極致なのかもしれない。芝居や台詞の裏側に仕掛ける演出。見えない部分にあるもの。他の芸術メディアではまずできない表現であり、観る人との架け橋のひとつになる。映画とはそれ自体がパントマイムのようなものなのだ。

インタビューによると監督が自作に込めるものは「世の中に対する意味のある問いかけ」であるという。感動作や、エンターテイメント作と違い、それを作るのはとてもとても辛い作業なのです、と…。
miramiento

miramientoの感想・評価

4.5
そこにあると思うのではなく、そこにないことを忘れる
おいも

おいもの感想・評価

5.0
ミステリとしての練りこみ方がまず凄いし、映像もとても綺麗で、音楽もかっこよくて、そして何よりずっと根底にある孤独感とか閉塞感とか疎外感が凄い現代的で、恐ろしかった。ずっとビリビリビリビリ怖かった。
nakashi

nakashiの感想・評価

5.0
綺麗さがずるい人っている
aya

ayaの感想・評価

3.5
友人に薦められたので観てみた。
村上春樹と言われると、私の理解力が追い付かず読後感の悪さが尋常ではないので、毎回「で?」としか思えない。
何作か読んでみてもそうなんだから、この映画も前半までは「自由奔放で人懐こくて感情の起伏が激しくてでもバックグラウンドがどこか悲しい女の子ね。好きだねーそういう子」「おや、永沢先輩ですか?」なんて思いながら観ていました。
が、ビニールハウスのくだりからはもうそういうことは飛んでいって、どうなるの? あれってもしかして、、、と一気に引き込まれました。
ラストの解釈は数あれど、ふんわりぼんやりうやむやにせず、むしろ原作の意図とは逆に見せてでも結末みたいなのを見せるのは(意味はなくとも)満足感があって精神衛生的によいので好き。

以下、私の頭ではまとめられないので箇条書きで思ったことを。
・パントマイム=あると思うのではなく、ないことを忘れる。ふむ。そこにみかんはないのに、皮を剥き食べる=そこにヘミはいないのに、探して○○する。
・井戸も北側のアパートも光=希望が少ない。
・マジでブスだな=ジョンスは信頼できる。
・ベン役=谷原章介だけだとキラキラすぎるので真田広之を足して少しだけ凄みを出し、最後に中国系っぽい目元のキレをプラス。ベンの立ち位置というかこのお話での役どころををよくもまあここまで現せたものだと思う。ファッションもまあしゃらくさくていけすかないの極地。そして仕草まで完璧。あのメイクシーンはそうそう撮れないでしょ。
・文学作品様はどうして女の裸踊りに崇高な意味合いを持たせたがるんだろ? サロメかよ。恥ずかしくてここだけは無理です。
・ジョンスの言う愛ってどうなんだろう。そんなものか。そんなものでないと世の中こんなに結婚しないか。愛についても、ありもしないのにないことを忘れているのか。
ようこ

ようこの感想・評価

4.0
不穏な空気の中で、何か起こりそうで起こらない、でも確実に黒い染みは広がっている。そんな雰囲気にどっぷり。
文学的で靄がかった作品だけど、サスペンス要素が映画を見易くしてくれた。
ベンの欠伸、怖いな。

NHK編集版も観たけど、ラストの余韻が大分違って、そこもまた面白かった。
たばた

たばたの感想・評価

4.6
なんて素晴らしいの、この映画。
この監督の映画を今まで観たことがなかったなんて、俺って相当アホ。

脚本が純文学とスリラーの幸せな融合になってるし、マジックアワー前後を狙った撮影も印象的で美しい。そして何より主演の子のハマり具合と求心力よ!

「衝撃の結末」みたいに煽られたおかげで、ストーリーはある意味ストレートだなと思えたけど、終わり方とそこに至る撮り方が本当に素敵。
マミ

マミの感想・評価

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夕暮れ時の風景が美しかった。

原作は村上春樹らしいが、読んだ記憶なし。
射す光の頼りない事。全てそこに集約される。
登場人物の些細な心情と表情が三者三様で、更に 映像の美しさが何とも言えない寂しさを伴い、見ている最中感情がザワザワしぱなっし。
私も、納屋を焼く、側でも、焼かれる、側でもなく、ただ、納屋は焼かれたのか、と狼狽える側だと。
2回鑑賞した今もまだ狼狽え、今後、幾度となく繰り返すと思う。
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