すがり

ファイティン!のすがりのレビュー・感想・評価

ファイティン!(2018年製作の映画)
3.1
驚異の上腕を持って相手をねじ伏せるばかりか、観客の心すら巻き込んでスリーパーホールドばりに包み込む男、マ・ドンソク。

堪能しました。

彼から止めどなく溢れる愛嬌。
この強面と体格でもそれなのだから画面に映ってるだけで楽しいのは言うまでもない。
映画はそこそこ薄味なのだけど、一切合切その上腕で引っ張って行くのだからすごい。

一挙手一投足が面白くてニコニコさせられながら、子どもとのやり取りも楽しい。
そう韓国って子役の使い方も上手な気がする。
どことなく漫画的だけど、国が違うのも手伝って感じる絶妙な現実感。

一人の男に焦点を当てつつも、テーマはいつもの家族の話。
この子どもらの活躍すること。

主人公たちの、養子がどうとか、本当の家族がどうとか、正直なところ一切興味が無くて。
だからこそ余計薄味に感じてしまった部分もあるのだけど、そういう自分みたいなひねた人間の心すらいっぺんに肯定、包み込む子役、女の子の台詞。
完全にハイライトである。
すがり

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