おなべ

毒戦 BELIEVERのおなべのレビュー・感想・評価

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)
3.6
◉韓国ノワールらしい目を背けなくなるような過激なバイオレンスと、泥臭い人間模様を描くクライム・サスペンス映画。

◉《ジョニー・トー》監督作品『ドラッグ・ウォー 毒戦』を《イ・ヘヨン》監督が役者を総入れ替えでリメイク。物語の大筋は一緒とは言えど、演出は勿論 、迎える結末まで全く別物の作品になっている。

◉麻薬捜査官のウォノは巨大麻薬組織を壊滅させる為に、身元不詳の麻薬王“イ先生”を追っていた。しかし、事態は急変し思いもよらぬ方向へと発展する。命を賭けた潜入捜査の先に待ち受けている衝撃の真実とは──。

◉個人的な印象として《ジョニー・トー》監督作品に関しては、過激なバイオレンス先行で、キャラクターの心理描写と言うよりはアクションに力を入れていたイメージ。

◉一方の《イ・ヘヨン》監督が紡ぐ世界観は、じっくりと人間性を掘り下げつつ、比較的に観やすくて分かりやすい印象を受けた。

◉伏線も張り巡らせつつ、程よくアクションも取り入れながら、段階的に面白くなってゆくストーリー展開。緊張感の演出に関しても◎。ただ、前作同様に何故かそこまで嵌まらなかった。

◉衝撃のラストに関しては様々な憶測が飛び交う中、【拡大版】なるものがネットに上がっていたので、気になる方は是非とも検索して欲しい。
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