十一

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺の十一のレビュー・感想・評価

3.4
言葉は風の如し。語るほどに、言葉を積み重ねるほどに、実態と言葉が致命的なまでに乖離して悲劇に至る様子を克明に描く。歴史のスコープで俯瞰すると、悲劇に至る狂騒も滑稽みを帯びる。この時期に作られた理由として、おそらくは、ブレグジットへのマイク・リー監督なりの見解ではないか。自分自身のことですら、皮肉を交えた語り口になるのは、いかにも英国人らしい。
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