よう

ビリーブ 未来への大逆転のようのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.0
史上初の性差別を違憲とする裁判に挑んだルース・ベイダー・ギンズバーグを描いた伝記映画。
なんとなく彼女が亡くなった年に観ておかねばと。
甥の人が脚本を書いたらしい。

性差別問題に尽力し、連邦最高裁判事を長年務めた人という知識だけだったので、この作品で知ったことが多かった。
まず、既婚で子持ちでハーバード通ったってだけでもすごい。その上、夫がガン発症とは。
あと、その史上初の裁判が男性による訴訟だったのも驚き。性差別を女性だけの問題ではないことを象徴する裁判でもあるなと。

男性だらけの中、階段を上がっていく主人公というオープニングクレジットが象徴的。
学部長をはじめ、時々出てくる男性からの蔑視やセクハラ発言が散りばめられている。この作品においては、この手の描写は多いほどいいかなと思える。ハッとさせるところだし、自分も他人事じゃないなと。
クライマックス、事前の模擬裁判を踏まえた展開でピンチになるのはよかった。その後の反論の〈変革〉というロジックに共感しつつも、もうちょっと法廷劇を見たかったかなと。そのロジック一発でOKってことなのかな。
台詞ミスは大事な所だけに小さいながらも痛いかと。

RBGの人生そのものがすごいと思える作品。
RIP
よう

よう