【時代が変われば、法律も変わるべき】
女性軽視についての報道を最近耳にした方も多いと思います。なぜそういう言い方しかできないのか…疑問を感じてこの作品を見ました。1950年代主人公のルースは就職の面接を受ける時に言われるんです。女性は感情的すぎるとか、女性は学校のバザーで忙しいだろうとか。大学を主席で卒業しても、それが武器にもならない。そういう時代がありました。しかもたった50年ほど前のアメリカの話です。同じ女性として、もどかしさを感じたのですが、この映画の凄くいいなと思ったところは、女性だけではありません。
男性の差別についても取り上げる。そして、それがとある訴訟の内容になってくるんですけど、つまりは、なぜ、男性だからとか、女性であるから、という理由だけで、法律で自由を奪われなければいけないのか。差別をすることに何の意味があるのか。時代が変わったんだから、法律も変わるべきなのだと。ルースは訴えかけます。
傷ついても負けそうになっても、自分やパートナーを信じて戦い続けるルースの姿に何度も涙が出ました。
途中、彼女たちの10代の娘のジェーン言うセリフ「未来のわたしのために戦って」。
これはすごく大事な言葉だなと思いました。次の世代に、どんなバトンを渡すことができるのか。私たちが今向き合うべき問題について、改めて考えさせられる映画です。