maimai

ビリーブ 未来への大逆転のmaimaiのネタバレレビュー・内容・結末

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

いや〜〜また名作を観たわ〜〜😭

・タイトルについて
個人の嗜好的に「邦題の『ビリーブ』があまりにも中学の合唱ソングすぎてなんか違う…」と思って原題調べたら『On the basis of sex』なのね。
確かに「sex」があると"男性達のホルモンの臭いがプンプン(引用)"的なイメージが彷彿とされてしまうから…穏やかな言葉になったん…かな?

・ディベート
めちゃめちゃディベート思い出した。
漠然と、自分たちの生活は法律に守られていると安心しきっていたけど、厳密には「法律を扱う人」によって守られているということを認識

・キキがすごすぎる
ハーバードを首席卒業、生存率5%のガンを患った旦那を介護、代理で受講(※ハーバード)、子どもを育て、コロンビア大学も卒業(←!?)そしてここまでで大学生、という努力の方
この方こそ私が探し求めていた、「心から尊敬する人」だわ。「え〜尊敬する人か〜誰だろ〜、パパかな」と思っていたけど、で、パパも十分尊敬してるんだけど、このお方完全にベストオブ大尊敬ですわ…こういうロールモデルに出会えて嬉しい(;;)(;;)※逆になんで今まで知らなかった????
ちなみに、これが脚色されていても問題ない。大切なのは、こんなふうに脚色されて何かを大成した主人公のほとんどは男性だったというところにある…脚色されたレベルの到達点でも、最も最高値な尊敬ってかんじ…うまく言えないけど。

・性差別について
ジェンダーのこと勉強してると毎回思うのが、女性と男性って、こんなに見る世界違ったんだ、という絶望。というか気付き。それを味わった。
見ている側からすると「まじ?」みたいな理論が語られすぎててキモイ…え、ほんとにこんなにヤバ思想なのかな?まじで???流石に脚色????当時、というか現代も、こういう考え方のオジ、とか男性、健在…なの???????「女だから…」ってだけで何か落ち度があるって考えられてるの????????「男だから優位」って思われてるの???????

学校ってわりと平等だったから、男・女関わりなく同じ世界や価値観を見ていると信じて疑わなかったな〜。成績が良ければ優秀だったし、女子だから先生に低成績つけられるとかなかったし、給食当番や教室の掃除は女子がさせられるとかいう性別役割分業は無かったし。けど、男の友人は基本「男だってつらいんだ」と可哀想なのは俺も同じだから女性も我慢しよう的な流れに持っていくし、付き合った人は「子どもが1人になるのは可哀想だから共働きは…」って、前提でどっちか1人が子ども担当、という思考だったし(多分自分が家庭に入る的な考えは無かったと思うけど笑)、「男女平等なので女も殴る」みたいなとんでも理論が冗談で語られるし、……それが悪いとは言ってなくて、今までそういうの多くの男性が平然と考えてるって知らなかったからシンプルに驚いたってかんじ。
女は男が守るんだ!みたいな圧力は男女どっちにも良くないはず…なんだよな…
そしてこの物語のキキのパートナーを見ていて、こんなにも理解してくれて支えてくれて育児も家事も分担できて、羨ましいと思ったのも事実…

まとまらなくなった…

今よりももっと、差別が酷かった時代に、声を挙げたの本当に尊敬。

国を変えろとは言っていない。国は勝手に変わっていく。国は、変わる権利を守って欲しい。
名言の宝庫でした。また観ます。
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