らさぐらむ

ビリーブ 未来への大逆転のらさぐらむのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.3
連邦最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの半生を描く伝記映画。

この映画を観るまで彼女のことを何も知らなかった。
ハーバード大学ロースクールに入学時も、コロンビア大学卒業後の就職時も、その後男女平等実現のために奮闘する日々も、優秀な法律家であるにもかかわらず「女性」であるというだけで理不尽なことがつきまとう。

現代の価値観から見れば、ハーバードの教授も裁判所の判事たちもイライラしてくるほど女性蔑視が過ぎるわけだが、でも世間の「当然の価値観」って普通に生きていたら「そういうものか」と腑に落ちちゃって気にならないものだと思う。誰も女性を蔑むために法整備をしているわけではなかった(はず)。

そういう時代の中で、すべての人の平等を掲げて堂々と立ち向かったルースは本当に素晴らしい。彼女の活動が無くても社会は変わっていったかもしれないが、彼女の活動のおかげで少し早く世界はより良く変化した。
ルースに限らず、社会の価値観に異を唱え闘ってきた人々の偉大さに感服した観賞だった。

2021-048(020)
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