素晴らしい作品。衣装やアイテム、そして最後の法廷を前に階段を踏みしめながら歩いていく彼女、そして同じ衣装を着た今の彼女。泣いた。ばりばり泣きました。
女性蔑視が最もひどかった50年代にハーバードで法律を学んだ一人の女性の話。最愛の夫と学び生き抜いていく姿勢に圧倒される。
夫にアーミーハマーで、フェリシティちゃんはもともと小さいので、「君は小さい」って旦那に言われるシーンがすごくかわいらしくて。夫にだっこされると子供のように見える彼女が最後法廷に立つととても大きく見える。
アミハマがちょっとかっこよすぎて、たおれて入院しちゃったシーンはもうどうしようかとおろおろしてたんですが奥さんがかけつけて小さい奥さんに埋もれるように泣く彼はもう美しすぎた、びっくりするくらい綺麗本当に、なんだこれはって感じの人。
セロリの切り方ネタかなって感じのレベルでタンタンと切っていくのも可愛かったし、父として娘を抱き締め母の思いを伝えるシーンなんかは「このままください」って感じでした。人生でこういう男性に出会いたい。
弁護士になるために二つの大学で学ぶ彼女は、卒業し、仕事を得ようとたくさんの法律事務所に向かうがすべて”女性だから”という理由で断られてしまう。仕方なく手に入れた大学教授という仕事を、夢を諦められないままこなす毎日。
70年代に入り女性も法律の勉強をするようになってきたころ、夢をあきらめなかった彼女に訪れる転機。
それは”法廷にでること”
Racial, Ethic, なんて単語が、カレッジで学んだことを思い出させてくれて面白かった。
歴史を語りながら訴える彼女の目、それに圧倒され陪審員も唸るシーンで涙がこぼれる。これほど力強く女性の立場を考えた映画は初めて。
結果を見せることなく、話終えた彼女と夫、娘の笑顔で終わるのも魅力的。その後テロップで現在につなげるやり方が、ブラボー!って感じ。
ビリーブなんてタイトルついちゃいましたが、
On the bases of sex、かっこよすぎました。
これこそ真の”ワンダーウーマン”だ。