この映画を見て最も多い感想はルース・ギンズバーグが目指した法律上の男女不平等解消を目指す姿に関するものだと思いますが、自分にとって印象的だったのは、彼女の才能を信じ支え続けたアーミー・ハマー演じる夫の存在です。
彼は主夫として子供たちに美味しい料理を作り、一時は母親の行動に懐疑的だった娘を彼女を尊敬し応援する家族に育て上げたばかりでなく、周囲の人々をも味方につけていくことで彼女をサポートしていきます。
自分はここに家族の中には決められた男女の役割はないという男女平等に関するメッセージを感じました。
もうひとつ印象的だったのは、フェリシティ・ジョーンズが身につける衣装の数々です。
冒頭から最後まで、まるで彼女のファッションショーを見ているようでした。
彼女がファッションモデルを経験しているというのもその素晴らしさの一因かと。
ただ、演出についてはもう一息という印象です。
あらかじめ法廷ものとわかっている場合、観客は最初からその裁判シーンにカタルシスを期待します。
この映画ではそれに至るプロセスに少々時間を割きすぎた感があり、最後の裁判シーンに少し物足りなさを感じたのが残念でした。
p.s.
それにしてもこの邦題、何とかならなかったんですかね・・・