たいてぃー

ビリーブ 未来への大逆転のたいてぃーのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.3
「未来への大逆転」というサブタイトルなので、法廷ものでよくある、どんでん返しがあるのかと期待したが。確かに逆転したし、未来を見据えた論争ではあったが。どんでん返しとは言えないし、大がつくほどの逆転とも思えず。性差別と闘う女性のヒューマンドラマだから、どんでん返しとか期待しちゃいかんよね。
ファーストシーンは、主人公ルースが法科大学院へ入学するシーン。ルース役のフェリシティ・ジョーンズはちょっとキツい。若づくりメークだったけど。ルースの夫マーティ役にアーミー・ハマー。この人は違和感無く、年相応に見える。「君の名前で僕を呼んで」での男のエロス感は本作ではほとんど無いが、本作のクレバーな好青年役も似合っている。前半は、この家族の経緯とルースが弁護士事務所へ就職できず、講師になるって、ちょっと平凡なストーリーとなる。まあ 、事実を素直に表現したのであれば、しょうがないか。
後半は、裁判へグッと迫る展開となる。そのネタが男性に対する性差別で介護費用の税控除に関するもの。意外なネタでちょっと驚く。この協力者に自由人権協会に勤めるメル・ウルフ。ジャスティン・セローが演じる。この人、忙しいが口癖で協力的かと思えば、批判もするって、どっちつかず。まあ、忙しさゆえなんだろうけど、こんな人結構いるよね。ラストシーンでは号泣しちゃってるし。そしてもう一人、キャシー・ベイツ演じる、ドロシー・ケニオン。まあ、スゴイ。貫禄と言うか凄みと言うか、ホントたっぷりで。
でもね、娘までストーリーに組み入れるって、必要なのかな?アメリカ的ってことか。娘の行動から勇気をもらうってのもクサい。でも、この娘役のケイリー・スピーニー、結構いいね。今後も注目要 。