なんだよこれ最高じゃないの。
事前に、ドキュメンタリーの「RBG」を見てから望んだのも、自分としては大正解だった。
もう、アーミー・ハマーが良すぎる。彼の演じるRBGの夫のマーティ。ご本人も最高の夫であったことがドキュメンタリー版でも語られていたが、それを嘘のない範囲で(見た目以外は)最大限に体現していて、惚れ惚れとした。彼の妻や子どもたちに対する態度は、同じ父親としてはお手本にしたいと思ったほどだ。(本番に弱いところとかも、愛らしくて最高。)
ドキュメンタリー版とは違い、物語に起伏を生むためだろう、様々な困難や障害にフォーカスがあたっていた。本作では、RBGは決して完全無欠の#NotoriousRBGではなく、リハーサルや冒頭弁論のボロボロっぷりなど未熟な部分も描かれていて、少し印象が違った。どちらが正しいのかは、知る由もないけど。
お話としては、終始安心して見られるというか、クライマックスの裁判官の手のひらクルクルが呆気ないとかあるけど、まあ事実だし結果もドキュメンタリー版をみて知っていたこともあり、それほど気にはならなかった。
変化に抗うものには気をつけろ。彼らが変化を嫌うのは、現状が正しいからではなく、現状が心地よいからだ。
細かいけど演出面で面白かったのは、タバコを悪の象徴の小道具として使っていたところかな。ハーバードのジジイや控訴裁判の弁護団はタバコを吸っていたけど、RBG陣営はひとりもタバコを吸わなかった(気がする)。