百年の前例を味方にするか、敵に回すか。やっぱり時代の流れとはいえ先例となるのは批判や中傷も覚悟の上。そして何よりそれを正しいと認めることも同じように覚悟がいる。この場だけではなく後のことへの影響も考えなくてはいけない。
仕事で突っ走って新しいことを提案しても、時として前例やここに至るまでの経緯などで通らないことは誰しもある。
法廷の場面がとても痺れた。人を説得し動かすためには述べる人自身が問題の本質をとらえ、当事者意識や熱量をもって場に立たなくてはいけないんだなぁと思った。反論の時間からはどの言葉もクリーンヒット。旦那のアドバイスのユーモアも交えながら形勢を引っくり返していく。
勝手に変わるが、変わる自由を奪うなという言葉もなるほどと思う。発言のたびにカメラワークが判事に変わるため、あぁこの言葉はこの判事に刺さったなぁというのが良く分かる。
完全アウェイのボクシングを観ているようだったが、とてもスッキリする後味だった。
自分は職業柄女性と同じか女性の方が多いくらいのバランスで、しかも女性が強いので差別と言われてもピンと来ないところはあった。
それでも、法廷の場面は爽快だったので人によってはもっと評価が高くなるのかな、と思う。