おたしん

ジュディ 虹の彼方にのおたしんのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.3
ハリウッド黄金期を支えたスター女優ジュディガーランド。
早すぎる死去寸前のロンドン公演。
ラストのOver The Rainbowは号泣しました。

自分が目指していたものとはいえ、
自由のないストイックな毎日を送っていた少女時代。
これが華やかな姿の裏側か。
全てに制限がかかり食事はスープとサプリメントだったり18時間ぶっ続けで仕事をしたり睡眠を取れなかったり。
洗脳にも見えたし大人の仕事道具のようにも感じてしまった。
そのストレスは計り知れない。
彼女が全てをかけた『オズの魔法使』は見ると決めました。

その過去を持ってしてもスター人生は長くは続かない。
起死回生で挑んだロンドン公演。
精神の不安定さが顕著だった。
酒とドラッグに逃げてしまうのか。
大御所ならではのワガママ人間かと思えば反省したり見事なショーを披露したりと子供みたいにも見えた。
それも彼女の魅力だろうか。
とにかく歌っているときのジュディは輝いていてカッコよくて感動させられる。
どの歌も良かった。

そして個人的に好きだったシーンはファンの2人と一夜を過ごすところ。
特に家でのシーンはとても好きだった。
めちゃくちゃ泣きました。

1人でもファンがいて1人でも幸せにすることができているならそれだけですごいことだと思います。
多くの人を魅了し感動させたジュディは伝説に残るスターなんだと知ることができました。
ジュディガーランドを知っている知っていないではなくて、
1人の偉大な人間の生き様を見れるので素晴らしい映画だと思います!

内容も勿論良かったけどレネーゼルウィガーの演技よ。
もうビックリしてしまいました。
俺の知ってるレネーは『ブリジットジョーンズ』だけだったのに…。
ぽっちゃりでおっちょこちょいなキャラクターで定着してたのに…。
撮影1年前から役作りのためのトレーニングを始めたということだけど本当にすごい。
歌だけでなく訛りや動作など全てが本人ソックリだという演技力。
情緒不安定な表情とか小刻みに揺れているようなクセとか半端ない。
疲れ切っているように見えるしタバコと酒が似合うようになってて俺の知ってるレネーゼルウィガーじゃなかった。
めちゃくちゃすごい!
てか改めてだけど歌も上手すぎる。
全部引き込まれたし最後のover the rainbowやばかった。
『シカゴ』絶対に見ます!!!
おたしん

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