MidoriOkuyama

ジュディ 虹の彼方にのMidoriOkuyamaのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.2
月並みなこと言うけれど、レネーの演技が素晴らしかった。
あの表情は過去にトラウマを抱えてそれを乗り越えて今を頑張って生きようとしてる人にしかできないのでは?
ブリジットジョーンズの時はあまり好きじゃなかったけどこんな演技をする女優さんになっているとは驚き!
歌もレネー本人が歌っているらしく、もちろんBoseスピーカー繋げてホテルで出来る最高の音響で見たけれど、劇場で観たかった作品。

クローゼットに隠れて「ここに住んじゃおっかな?」と子供を抱きしめる場面から涙なしには見られなかったんですが、とにかく記憶に残るのは、ジュディーのファンのとあるカップルとの素敵な一夜のシーン。

ジュディー「いつもライブに来てくれてありがとう、あなた達がいてくれるとアライがいると思えてうれしいの」
ファン「いつもじゃない、64年のコンサートだけ、ごめんなさい、見逃しちゃったの。」(ある理由で服役してたから)
というところからもうあのカップルが大きな意味を為して。クライマックスに向けても構成が上手にできてるなぁと感涙。

ジュディー・ガーランドを知らない世代だけど、小さい時にオズの魔法使いは見てたから、ドロシーはこんな劣悪なショービズの環境で周りの大人に搾取されてたんだと思うと残念です。そういう時代だよね〜で済まされない極悪大罪人。
ジュディーが彼女の子どもを心から愛すのだけど、きっと愛されてない子供時代を送ってるからか、愛し方も不器用でそれも涙。

たしかにもう少し深掘りできたかもしれないと思う関係性とかはあったから、星4つです。
が、レンタルして見る価値ありました。最後のシーンで滝のように泣きました。

“A heart is not judged by how much you love; but by how much you are loved by others.”
ジュディーガーランド調べて聞きます!