きよ

ジュディ 虹の彼方にのきよのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
2.5
人さまの人生の一部分を切り取って劇的にしたものについて、微妙とか言うのはどうかと思うけど、微妙だった。
堕ちきった悲惨な晩年だけを切り取っていて、彼女の性格の難点ばかりが見えてくる。我慢ができない、ヒステリック、仕事に対する責任感がない、自分の非を認めずに人を責めるなど。そんな本人の行動が、悲惨な晩年を招いたというふうに解釈せざるを得ない。
家に帰ってからジュディの人生をぐぐってみた。彼女は母親から完全に商売道具扱いされ、愛情を貰えず、容姿を貶され、子ども時代から痩せ薬として覚せい剤漬けにされていた。そのせいで寝られず、睡眠薬漬けにもされていた。こんな仕打ちを受けて大人になったら、そりゃ歪むよ。
そういう背景はあまり見えず、晩年の本人の行動の異常さと悲惨さばかりが描かれた映画だった。まさか「感動」ジャンルには入らないよね?何目的の伝記映画なんだろう。。もっと背景を、葛藤を、苦しみを描いてあげてほしかった。

https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g30696921/vol6-toxic-mother-judy-garland-abused-by-hollywood-industry-first-part-200130/
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