このレビューはネタバレを含みます
特に目新しい表現があるわけでもなく、
奇抜な脚本でもなく、
流行りのカメラワークや斬新な編集なわけでもない。
それなのに、、素晴らしかった!
特に、映画内で歌われている楽曲が、
ステージシーンの「おまけ」として流れているのではなく、
その歌詞がちゃんとストーリーやシーンの説明的な役割を果たしているところ。
実は音楽を扱った映画として、ここはすごく大事な要素だと思う。
少女時代のジュディが撮影のセット(ハンバーガーショップ?)
で、思いを寄せている彼に振られるシーン。
このバックではショパンの「別れの曲」がさりげなく流れていたり。
ステージシーン以外でも音楽がいいサポートをしています。
ベタな演出かもしれないけど、こういうのが大事!
また、カメラもどっしりと構えて撮っていて、
ここぞという時のワンカット。
メリハリが効いてて良かったと思います。
主演の演技は、言うまでもありません!
冒頭と最後でジュディの目のアップが使用されていますが、
その見つめる先がまったく違っているのも印象的で、円環構造としてもうまかったです!