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将軍暁に死すのryosukeのレビュー・感想・評価

将軍暁に死す(1936年製作の映画)
2.7
久しぶりに駄作を見てしまった。名画座でかかる映画がどれだけ時の審判の中で選別されたもので、自分は普段名作ばかりを見させてもらっているかということを実感できたともいえる。
何やら蓮實もトークショーで見なくてもいいとか言ってたらしい。じゃあ特集に入れなきゃいいのに...(脚本のクリフォード・オデッツの名前を憶えて欲しいとのこと)なので薄々嫌な予感はしつつもハリウッド映画史講義特集を全部見たかったので一応見たが時間の無駄に感じてしまった。
ゲイリー・クーパーが無限にかっこつけている姿をたくさん見られるだけの映画。人を殴りたくないからボクサーをやめたといいつつ殴りまくる謎。(冒頭から不要な場面で殴ってる。ギャグなの?)
同じような狭っ苦しく画変わりしない場所に留まって、ちまちまと追い詰めたり追い詰められたりし合う映像とストーリーが閉塞感が凄くて本当につまらない。とりあえず善と悪があればいいというかのような設定もリアリティが無く、正直意味不明。命が掛かっている状況なのにダラダラと弛緩したメロドラマが絡むのもうっとおしい。いかにも「セリフ」という感じのセリフが嘘臭く、割と多い説明セリフもうざったい。別に何も説明できてないし。
音楽の使い方もなあ。別に盛り上がってないからそんな絶体絶命みたいな雰囲気出されても...
将軍が結局主人公と無関係のアクシデントで死ぬのも「は?」という感じ。ラストは謎説得で解決。終始謎。
アクションものかと思いきや、アクションシーンが少なすぎるうえに、その貴重なシーンも致命的に迫力がない。
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