私はマリア・カラス、オペラ界の頂点で20世紀最高のソプラノ歌手とまで言われただけあって、何だか上から目線な感じだ。
美魔女なマダムだ。目鼻立ちがハッキリしている。濃すぎる顔だ。あだ名は雌トラで気性が激しい。映画では魔女役がピッタリだ。
喉の酷使やストレスで絶頂期は短かったが、残された映像から、その存在感は圧倒的だ。
格調高い音楽が意識を失わせようとする。歌声が眠りを誘う。でも、そうはいかない。カラスが声を張り上げ、眠るなと叱咤する。空気を切り裂くような歌声で神経を刺激してくるのだ。
残っている有り合わせの映像、音源でドキュメンタリーが制作される。映像と音源を重ね合わせ編集する。死んでも金にされるパターンだ。
映画としてはどうなのかわからないけど、貴重な映像と音源をありがとよっ、バッキャローッ!