DCOMはまた新たな傑作を生み出した！
設定だけ見るとディセンダントと被る部分もあるが向こうが境遇によって生まれた差別なんてクソ喰らえ、自分の運命は自分で切り拓く物語なら本作は、境遇なんかで差別するのはよくない。お互いの違いを受け入れ共存していこうというメッセージが描かれており、しっかりと差別化が図られている。
ただ、難点を言えばゾンビたちにはゾンビの本能を抑えるZバンドが付いており、最後までそれが外れることはない。それでは完全な受け入れにならないのではないか？ 結局人間の都合に合わせているようにも感じる。
また、普通の人間であるヒロインも人には言えない他人と違った部分があるのだが、特にそこについての説明は無いまま幕を閉じてしまう。ちょっとした違いならまだしもかなり独特だし気にはなる… (前者については物語のラストで共存の道を互いに歩き出したとあるのでこれからの課題となってはいる。)
しかし、そんなマイナスをプラスに変えるほど本作のダンスと音楽は素晴らしく、ダンスはこれまでのDCOMのなかでもトップクラスに抜きに出ている。
音楽もこれまでとは一風変わったワイルドな感じのものもあり、楽曲面でもそのクオリティはこれまでと比べても引けを取らない。
ディズニーが送る恐らく初? のゾンビ映画は明るく楽しくちょっぴりいい話なのでゾンビが苦手な人にもオススメです!!!
