バグダッド・スキャンダルの作品情報・感想・評価

「バグダッド・スキャンダル」に投稿された感想・評価

Zhivago

Zhivagoの感想・評価

4.6
「汚職は民主主義の必需品だ」、本作の準主役である国連事務次長が言うこの言葉が重苦しく突き刺さる。
 硬派でシリアスで真面目な社会派作品。テーマが大きすぎて社会派という一言では片付けられない。国連の石油食料交換プロジェクトにかかわる巨大な汚職という事実を実際の元国連職員が描いた原作を元にしているし、準主役は実在のセバン事務次長だ。
 汚職の話は映画にしずらい。汚職は善悪の境目が曖昧で、利益を得る人間が複雑で多数に亘るからエンタメにするのが難しい。実際本作も面白さを犠牲にしている。
 が、冒頭の事務次長の言葉にもあるように、国連という組織の汚職の持つ善悪の不明朗さ、を劇的ドラマにしたりせず、シリアスに描いた。こういう真っ正直さみたいなところにすごく好感が持てる。善悪の境目の曖昧さをそのまま描いているところはジョンフォードにも通じるものがあると感じた。
 人間はしょせん汚いものだという現実の上に数字を出そうとする事務次長、正しいことをしようとする主役。その境目は曖昧だ。最後のほうでキプロスに逃げた彼が弁明するシーンがあるが、その一言に我々が生きるグローバルな現実世界が垣間見れる。
 というのも、この巨大な汚職マネーを支えているのは日本でもあるからだ。日本の莫大な国連拠出金が関係者のリベートと中東のテロリズム資金に回っていたという現実。けっして他人事ではいられないテーマを映画館で突きつけられたという事実を前に我々はどんな批評ができようか。
 めっけもんのなかなかの意欲作。今年の洋画ベストのトップ5候補に入ってくる。
切身

切身の感想・評価

3.5
科学者の講演会聞きに行ったとき言ってた。
「資本主義の社会では、利益が出ないことはしない」と。

表向きにはいい話であっても、裏ではやはりお金は切っても切れない。
その社会に生きている以上、どんなことも、そういう視点を私たち側が忘れてはならないのだろう。

にしても難しい笑。寝る前に見たら疲れた。
ゾロ

ゾロの感想・評価

3.5
2003年に内部告発された
国連最大の不正事件について
マイケル・スーサンの著書を基に
映画化した作品

石油食料交換プログラムという
人道支援プロジェクトを利用して
国連幹部、政治家、多国籍企業
そしてフセインまでもが
莫大なお金を手にしていた

イラク戦争の裏側がわかる
戦争後の混乱やテロの因果もあり
本当に最低の戦争だったと思う

クルド人との恋愛や
上司との疑似父親関係などにより
主人公の環境や心境が解りやすい

人道支援プロジェクトの裏では
多数の関係者やイラク国民に
たくさんの不幸があったと思うと
気分が悪くなるが知っておくべき
史実だと思う
盛り上がりに欠ける。。
naopopo

naopopoの感想・評価

3.4
記録 19063
205
bags

bagsの感想・評価

3.5
理想を砕かれても
信念を曲げない
単純ではないよね
そしてイラク戦争
最低の侵略戦争だったということがよく分かった
大量破壊兵器も見つからず、国連は汚職にまみれるという…
tori

toriの感想・評価

3.6
「記者たち」「バイス」のようなバカ・ブッシュのイラク大量殺戮兵器でっち上げモノかと思ったが全然違った

国連の人道支援プログラム「石油・食料交換プログラム」を利用し
フセイン、政治家、多国籍企業、国連幹部が汚職した
莫大な金 その内部告発ストーリー

フセイン共々取り巻きも表舞台から抹殺したため
政治経験者がいなくなってその後混乱が続いた
イスラム国はその混乱に乗じのし上がった

以下ネットから抜粋
「640億ドルにのぼる国連の大規模な不正疑惑により、当時の国連事務総長コフィ・アナンは政治生命の危機にさらされた。アナンの長男コジョ・アナンがこれに関わったスイス企業から退社後も不透明な給与を受けていたことが発覚している」
ユイ

ユイの感想・評価

1.8
難しいし盛り上がりに欠ける
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