ドニー・イェンの「イップマン継承」で負けたチョン・ティンチのその後を描いた外伝。
監督はユエン・ウーピンなので、主演が変わってもアクションは魅せます。
ドニーは、まったく出てきませんが、ミシェル・ヨーが出てくるし、影の悪党役に有名なプロレスラーを出してバランスを取っていました。
外伝でも手を抜いてませんね。
力技のプロレスは、好きじゃないので、ラスト、封印したはずの詠春拳で悪党を懲らしめるシーンより個人的には、ミシェル姉さんとのバトルが見どころでした。
姉御の貫禄がお似合いのミシェル・ヨーは年齢を感じさせないスリムな体形を維持しており、チョン・ティンチとの初顔合わせでの酒場でのシーンで「これは戦うな!」と期待させます。
が、ちょっと動きのキレが「グリーン・デスティニー」に比べると無くなってる。。。
ほぼ同じ年のドニーはコンスタントにアクションものに出ているから日頃の練習量が違うから、代わりない動きなのでしょうけど、やはり鍛錬の違いでしょうか。
主人公のチョン・ティンチ役のマックス・チャンは、とても良かったです。
ラストの詠春拳が炸裂したところは、ワクワクします。
あの独特な足さばきと、連打に、アドレナリン全開!
いい人なのに、運に恵まれず、誤解されたり、悪事に巻き込まれたりとかなり不運なチョン・ティンチに、本編の時から同情してましたが、今回も影の人として悪を倒し、そんな彼をわかってくれる美女が出てくるので、浮かばれたかな。
不愛想で不器用だけど、心根は真面目で優しく、息子思いの義理堅い男チョン・ティンチ。
地味でヒーロータイプじゃないだけに、個人的に親近感沸いて、幸せを願わずにおれません。