詠春拳のイップマンで出てきた敵役を主役にしたスピンオフ
気楽に観れる勧善懲悪アクション映画に仕上がりました。
実はイップマンはまだ未見です、あしからず。
話はアプリ参照で。詠春拳を使い闇の仕事をしていたチョン・ティンチはイップマンに負けて息子フォンと2人堅気の仕事で生きていく事にした。近距離ならば銃より強いと言われる程の詠春拳の使い手であるチョン。その拳法を封印して生きる前にトラブルを抱えたジュリアとナナの2人の美女が偶然通りかかる。
はい、超ベタです。キマシタワ。
この始まり方でもう最初から最後まで読めます。
それほどの「能ある鷹は爪を隠す」チョンが「トラブル抱えた美女」に出会い「困難に立ち向かう為に」「封印していた詠春拳を解き」「悪を挫く」話。
敵側に1960年代の香港世情を突っ込んだ所がスパイスでしょうか。最終的な相手になる悪役が少し捻ってますね。概ねヤクザ側の女性ボス・クワンのお陰だと思いますが。ミシェル・ヨーが反則的に格好良いです。
アクションは良く出来てます。良く出来てるのですが。
映画的に記憶に残るようなインパクトを持つ映像がありません。残念ながら。
足場の悪い所で飛び移りながら戦う往年のジャッキー映画的な要素が入ったり、純粋な異種格闘技同士の闘いの要素も入ったりするのですがどれも良い出来なのですが、ある意味普通で収まってしまってるのが残念でしょうか。
とはいえミシェル・ヨーやトニー・ジャーとの殺陣は素晴らしく切れがある一級品です。
王道話にアクション炸裂、外伝ですのでイップマン見てなくても気楽に楽しめる。スピンオフとしてはある意味完璧な作品です。
格闘アクション好きなら気楽にどうぞ。
