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LETO -レト-のausnichtsのレビュー・感想・評価

LETO -レト-(2018年製作の映画)
4.0
音楽が効果的に使われており、キリル・セレブレニコフ監督のユニークなセンスが光ります。

物語は、1980年代のソ連でカリスマ的な人気を誇ったロックバンド「キノー」のデビュー前のエピソードをヴォーカルのヴィクトル・ツォイに焦点を当てた音楽映画です。

全編音楽で構成され、T・レックス「Broken-Hearted blues」トーキング・ヘッズ「サイコ・キラー」イギー・ポップ「パッセンジャー」ルー・リード「パーフェクト・デイ」などロックの名曲がカバーされています。と言っても歌うのはエキストラ的出演のバスや列車の乗客たちです。下手くそです(笑)がそれがとてもいいんです。

ヴィクトル、マイク、ナターシャの三角関係はかなり切なく、懐疑論者の男が「こんなことは起きやしないさ」と混ぜっ返す反権力映画でもあります。

ネタバレの続きはこちら。
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