LETO -レト-の作品情報・感想・評価

LETO -レト-2018年製作の映画)

LETO/The Summer

上映日:2020年07月24日

製作国:

上映時間:129分

3.8

あらすじ

「LETO -レト-」に投稿された感想・評価

こういう映画が観たかったっていうのをそのまんまやってくれてた
出てくる70'sのミュージシャンが一人残らず全員好きすぎてバイアスはかかっている
みい

みいの感想・評価

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ソビエトロックもっと知りたくなったよね。白黒がまた良かった!
~かって、ギラギラで、モンモンとした、夏の日~

蛇口を捻れば出て来る「水」と同様、英語圏のロック、ポップスが、世に溢れているのは、当り前だった、我ら自由経済圏の民であります。МTVが全盛の80年代前半、音楽シーンの産業化に拍車がかかっていたその裏、共産体制の支配下で、ロックを享受し発信する困難さに、純粋に「音」を希求する姿とか、気付きようの無かった事実や心境が、受け止められました。

政府統制の見えないところで、禁制である西欧のロックが、隠れて聴かれていた、80年代前半のレニングラード。現地の耳の肥えた若者たちに支持を集めていたバンド「ズーパーク」のボーカルも執るリーダーのマイクらメンバーや取り巻き達が、ある夏の日にバカンス的に浜辺に出かける。そこへ、相棒のツテで、一緒に自分たちの音楽を聴いて貰いに現れたヴィクトルの才能を見出した、マイクは、彼を世に出そうと尽力する。

ヴィクトルは、ロックの先人であるマイクとの交流を始める。それと併せて、マイクの妻ナターシャとも知り合うのだが、互いに意識するようになっていた。ロックへの情熱、師弟愛、男女が向き合えば沸き上がる感情、そんなものが渦巻きながら、ヴィクトルは、バンド「キノ」として、レニングラードのステージに、遂に立つ。この日、伝説のバンドが、第一歩を踏み出した。

全編が、ほぼ、モノクロが基調となっています。時代への郷愁というよりも、色も失われたかの抑圧された世界の表現と、受け取りました。バンド「ズーパーク」には、シングルエイトっぽいフィルム媒体の小型カメラを回す、撮影係が公の場では、帯同している設定になっているのですが。時折、撮影された素材が、「色付き」で、加工される場面が、挿入される。

また、本編の所々に、西欧のロックシーンを代表するナンバーが、場面の背景の人達も巻き込むモブシーンの展開で、ミュージカル化される。現地語だけしか喋らなそうな、老若男女が、展開されるナンバーどおり英語で歌い出すうえに、いたずら描きの如く、線で文字や絵を白黒場面に付けたすのだが、この辺りは目にも楽しく、話の展開を忘れさせる。

まさか、トーキングヘッズの「サイコキラー」を、如何にもロシアの太った体型のお婆さんが、歌いだすのもシュールなんだけれど、ここでは、浜辺への旅行から帰る電車で、共産主義の教えに染まる、頭の固いお爺さんが、バンドメンバーに絡んで来る、その国ならではの軋轢で、歌の通りに気狂いの如く、歌い踊る際に、茶化すかのように、乗客にいたずら描きが加えられる。

また、ヴィクトルとナターシャが、マーケットでマイクの為に買った、カップに入った淹れ立てのコーヒーを届けるのに乗ったトロッコバスでも、モブミュージカル化して、二人の気持ちの盛り上がりを、分かり易く見せる。そのうえ、西側のロック曲を用いた空想的な場面の終わり際には、キザな男が、ボードに「これは、フィクションです」って注意書きを持って、見ているこっち側に語り掛ける、第四の壁越えまで設けて、単純には、レニングラードの音楽シーンを、駆け上がったりはしない。

マイクと、見た目は、とても子持ちの人妻に見えない可愛らしいナターシャに、ヴィクトルの関係についても、まず、夫婦関係である事自体が、中盤ぐらいに判って。西側のロックレコードのジャケットの模写を売っているとか、現地でバンドとして、ステージに立つのに、政府の御目付役みたいな女性のお眼鏡に叶わなければいけないだとか、展開が進むによって提示される、現地の音楽事情と併行して、話が進む過程で理解が得られる。

けっして、ナターシャが、子供が居ながら、男関係に奔放だった訳でも無いのだけれど、マイクにしてみれば、ヴィクトルに目を掛けている分、二人を自由にさせようという気持ちが働いているのか。そして、ヴィクトルにしても、目に映る範囲では、夫婦の関係を壊す寸前で留まっていたりする。なんか、「突然炎のごとく」の三人の関係を、彷彿とさせて、微妙なバランスを保っている。

西側同様、体制への反抗たるロックの、破壊衝動とか、高揚感をもたらすような、物語の構造だとか、駆け抜ける陶酔感を期待すると、失望感が付いて来るかもしれない。

バンド名すらなかった、ヴィクトルが、自身のバンドのリーダーとして、ステージに立って、聴衆を湧かす様子を、同じ客席の隅で、見守るマイクとナターシャ。西側には信じがたい検閲も徴兵もあって、ステージにしても、広く公に認められたと言い難いのだけれども。それぞれに、愛する女性を間に置いて、片や屈折し、片や純情な想いを隅に追いやって、また、あらたにレニングラードのサウンドを届けたという、ストイックな使命感は、充分共有できる。

エンドタイトル前には、何らかしらの配慮の必要からか、モデルと同じ役名を振っておいて、映画のストーリーとして、仕立てている趣旨の断りが入るのだけれど。マイクとヴィクター、それぞれの顔のアップの隣に、生誕から死没それぞれの年代が表示されるのを見ると、この瞬間の意義と共に、二人が生きた証が、克明に刻まれる。

拙文にお付き合い頂き、ありがとうございます。
シネプラザサントムーン 劇場⑦にて
RNMR

RNMRの感想・評価

5.0
映画を観て久々に鳥肌が立ちました。
サイコ・キラーのシーンは歴史に残る名シーン。もちろん映画も歴史に残る名作です。サントラも最高でした。
ボーダーのパンクな彼が愛嬌あって良かったですね。
サイコーキラーがサイコー
これはフィクション。
反骨というかアナーキズムを一身に背負ったボーダーのにいちゃんが大好き。唯一彼だけがカラーの世界に逃げ込んだのはとても興味深い。
RuRu

RuRuの感想・評価

3.5
記録忘れ。中身がしっかり詰まったMVみたいな洒落た映画。途中本間にMVみたいなシーンあるねん可愛いおしゃれ!ロック好きにはたまらんのちゃうこの映画。
カズキ

カズキの感想・評価

3.5
コンセプトビデオを見てるような感覚
お酒飲みながら、ゆったり観たい
matilda

matildaの感想・評価

3.5
おしゃれな映画!音楽も好きだしファッションも好き。とくにモノクロなのが素敵。ロシア語習ってたからちょこちょこ文字読めてテンション上がった。あと、ヴィクトルが好き。だいぶ好き。超好き。
肉

肉の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと見たことない感じの映画。良かった
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