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幸福なラザロのobatのレビュー・感想・評価

幸福なラザロ(2018年製作の映画)
4.5
高低差のある土地に広がる村はなぜか懐かしく思えて、その場所を昔から知っているような気がした。
ラザロだから、少し待てば意識も戻って起きてくれると信じたい。信じたくて帰り道に、無意識のうちに小さな声でラッザロって呼んでいる自分。
ラザロはアヤちゃんに似ていた。


2回目 0526
一週間経って、あのラストで正解だと心からそう思えたのでもう一度観に来た。
冒頭のタバコ畑のシーンの美しさは二度目でも圧倒される。状況が変わるとその場所の湿度がガラッと変化するのも心地よかった。
自分なりに理解できてからの鑑賞はもう辛くなかった。だってラザロは生き続けていると思えたから。
だから、今回の帰り道は近所の犬の遠吠えがラザロに思えて可笑しかった。
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