ぺんじん

幸福なラザロのぺんじんのレビュー・感想・評価

幸福なラザロ(2018年製作の映画)
4.2
これは不思議なストーリーだ...
イタリアの片田舎に住む無口なラザロ。誰よりも黙々と働く無口なラザロの村に村の「所有者」らしき女性が現れる。彼の息子がラザロを使って狂言誘拐を思いついた時、静かでどこかおかしな村に大きな変化が訪れる。そしてそれは、聖書の中で死から蘇った「ラザロ」の名を持つ青年にももたらされるのだった。
純粋な目を持つラザロを通して、資本主義社会の滑稽さがあぶり出されていく。本当にお金を持っていることが大事なのか、今の資本主義社会はすべての人にとって良いものなのかどうか。登場人物たちは健気なのだけれども中々報われない部分があるのでつらい…
そして、あぁなんてことだ…投げかけで終わるヨーロッパエンディング...
おとぎ話ではあるんだけどやりきれないよ...ちょっとニューシネマっぽいビターさが口の中に残るよね...
ぺんじん

ぺんじん