Sho3

幸福なラザロのSho3のレビュー・感想・評価

幸福なラザロ(2018年製作の映画)
3.7
究極のgiverであるラザロがtakerである多くの人間に搾取され続ける、果たしてそこに救いはあるのか。

新約聖書においてはラザロは貧富の違いを表す象徴およびキリストが奇跡によって蘇らせた人物として描かれる。
物語全体を通してこの世界観が重要な要素となる。

現代のビジネス環境においてもtakerが跋扈しgiverが搾取されている構図はよく見られる。
本作はあまりにペシミスティックな感じもするが、現代の搾取構造のどうしようもなさをうまく描けている映画だ。
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