新たな破滅型ヒロイン”ファム・ファタル（運命の女）”Zula 、ポーランドより現る！有能だった男を破滅に追い込み、また自らもその激しい性格ゆえに破滅の道を行く。ファム・ファタルたる者、時に消えるべし。
全編を通して、とにかく演出が憎いほどカッコ良すぎる。ブツブツ切るカットもよくあるようで何故か斬新。2Dにして奥行きを感じさせるカメラアングルも素晴らしい。たっぷり見せるポーランド合唱団シーンの見飽きなさもすごい。終わり方もあれでいい、完璧。レアセドゥにもスカーレットヨハンソンにも見える主演女優も圧倒の存在感で、もはや彼女しか考えられない。但し、仏ベテラン女優ジャンヌバリバールと対峙するシーンでの彼女はただの子供にしか見えなかった。あえてそういう演出なのだとしたら、彼女が上手すぎた。
この映画は期待を大きく裏切ったわけでもないのに妙に高い満足度。単に私の好みだったということか。
