夢生

COLD WAR あの歌、2つの心の夢生のレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
4.0
ベルリンの壁が建つ前の共産主義ポーランドとフランス二つの国の間で、愛と歌に人生を翻弄された男と女のラブストーリー。

スラブ系の魔性美女ズーラの歌うポーランド民謡の素朴で透明感のある伸びやかな旋律と、同じ曲(2つの心)なのに、フランス語に訳されJazzにアレンジされたものは、うらぶれた悲哀を感じて、同じボーカルなのに全く違って聴こえる…

全編に流れる楽曲も映像にリンクされて、モノクロの映像に2人の心情や置かれている距離感とか、場所で、シルバーが強くなったり、青みがかったり、黄味を帯たり、モノクロームの中で色彩を感じた。

ラストシーンはとても意味深で、2人の向かう世界は、美しく幸せになれるところなんだと思いたい。💜
”一緒にいたいだけ”というキャッチコピーが物悲しい。
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