プロフィールにも書いている通り私は音楽の素敵な映画が大好物で、東欧や旧ソビエト周辺の哀愁漂うメロディもコサックダンスチックな踊りも好みなのだけれど、この映画は音楽やパフォーマンスを楽しむ映画ではない。
主題はそこではなくって、この映画の中で音楽は二人を繋ぐ呪文のようなツール。
最小限のセリフとモノクロの画面の余白から行間を読むというか、感じ取るべきものが多いようで、観る側の力が試されますね。
エンタメよりはアート寄りな作品という印象。
通好みな感じ。
ヒロイン役の女性は本業は女優なのかな？それとも歌手なのかな？
男の亡命による離別の後、興業で訪れたパリのステージ上から彼を見つけた彼女のターンする視線が忘れられない。
