コーディー

ブラック・クランズマンのコーディーのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.4
超面白かった!

決して交わる事のない自尊心。向かう先もゴールも見えず不毛にも思える潜入捜査、過激な白人至上主義にブラックパワーという攻撃的思想で迎え撃つしかなかった時代の何が彼らを?を暴く程に及ばない理解。嘆き絶望を越え笑いを絡めるも、やはり俗っぽさ排した監督の怒りは純度抜群!

些細な思いつきが発端であっても混乱した世界の馬鹿げた争いや憎しみの連鎖を一旦ぶった斬る突拍子の無さ。何も変わらないかもしれんけど内に秘めた信念のもと行動し軽快に命を賭ける!彼らの無謀な任務から目が離せなかったし、この映画は笑って観れば良いんやと思う。

‪冒頭から皮肉めいた痛烈なイジり爆発!ブラックパワーを煽る数々の名曲に彩られポップな面も強いけど、その軽快さが根付いた優生思想から軽々しく発せられる耳を疑う言動をより恐ろしく響かせる。重さ和らげ力入ってないからこそ際立つ残酷さ。‬
‪アダムの飄々としながらも覗く熱さや覚悟も超クール!‬

‪まあスパイク・リーのひと言多いわ〜な面もあるにはあるんやけど型にはまらない展開は面白いし、予告でも流れる〝Ball Of Confusion〟をそこで流す〜みたいなセンスはやっぱ好きですね〜‬