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ブラック・クランズマンのmrpinkのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0
軽妙なやりとりもあるにはあるが、いつ爆発するかわからない爆弾をずっと見せられているような、終始緊張感が続く作品であった。

フィクションならタランティーノぽい題材だが、これは史実をベースにしたスパイク・リー作品なのだ。だからアメリカ史・アメリカ映画史への相応のリテラシーが求められる。

どうか映画であって欲しいという願望をよそに、これが今も続くアメリカの現実なんだと無理やりに気付かされる。そこにスパイク・リーの意図を感じる。

こういう極端な立場に立ったキャラクターが数多く登場する映画の場合、演じる役者たちの心中は、察するに余りある。調べてみると、やはり中には心をすり減らしてしまった者もいたようだ。

デンゼル・ワシントンの長男は父親譲りの卓越した演技力で、今後が楽しみだ。
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