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ブラック・クランズマンのnamのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.8
「憎しみが生む差別の連鎖をコメディタッチで!」

公開初日の日比谷シャンテはほぼ満席。
アカデミー脚色賞を受賞したスパイクリー監督の最新作。差別を題材にしたものだとグリーンブックよりメッセージ性は強めな印象。最初はもっとコメディ色強めな作品かと思ってましたが、差別やヘイトをはっきりと描いてました。

白人のKKKと黒人のブラックパンサー党の対立する両者の対立する構造を黒人の警官が潜入するという形でコメディ要素を随所に散りばめた演出でした。またある種の勧善懲悪的な痛快さもあり、溜飲が下が?感覚も楽しめる、劇場では歓声と拍手が起こってたのは印象的でした。

そして終盤、コミュニティが集まり、憎しみを増幅させて争いが起きるという構造を、グリーンブックのように昔あった出来事のように過去のものとするのでなく、現代にも地続きの課題であるという描き方がとても強く観るものの心に残りました。
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