Mariko

ブラック・クランズマンのMarikoのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0
予告はかなりコメディを強調しているけれど
コメディ要素もないわけではないし絶妙に挟まれてるけれど、
相当にシリアスな展開。

KKKに黒人と白人が二人一役で潜入、というだけでなく
その白人がユダヤ人である事で緊張感更に倍!なところもすごく効いていて
(またこのアダム・ドライバーがいい!ドライバー加点ありw)
観てるあいだじゅう肩に力が入ってしまった。
この本編のスリリングな展開も素晴らしいのだけど
冒頭の『風と共に去りぬ』の引用や
ラストのごく最近のアメリカの記録映像が
南北戦争から現在に至るまで、実際には変らず在り続ける差別の実態を
描いているのも実に効果的。
特にラストのトランプのくだりは
「変らず」どころか事態は悪化している?と否が応でも認識せざるを得ない。

タイトル『BlacKkKlansman』に、上手くKKKと入っているのも気が利いてる。
Mariko

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