NonCorleone

ブラック・クランズマンのNonCorleoneのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.6
この映画を知ったのは去年の夏。友人からNZのお土産としてもらったダイ・ハードのポスターの裏がこの映画だった。
そのポスターは黒人がKKKのマスクを被っているという斬新かつ衝撃的なデザインだった。このポスターを見た夏から僕はこの映画を非常に楽しみにしていた。

公開前は重たいサスペンスだと思っていたが、蓋を開けてみると軽快なテンポで進んでいくエンターテインメント性の強い映画であった。
期待を裏切られたけども、グリーンブック同様に差別をコミカルに描いていた。登場人物は多い方だが、キャラクターとしてそれぞれ個性があるためわかりやすい。
黒人が白人を装って会話をする様子や、白人が大好きすぎるKKKの言動
正体を知られそうになる緊張感
映画としての面白さがしっかりある。
軽い気持ちで観れて、しっかり差別について考えさせられる映画だ

としか思っていなかった。

明るいテンポで最後まで進み、
みんな揃ってハッピーエンド。
デイビットワシントンとアダム・ドライバーのコンビ最高!
差別は良くないね!
そんな軽い気持ちでこの映画は終わらせなかった。
最後の最後の衝撃的な映像は、この映画やグリーンブックを観ただけで、黒人差別について全て知った気持ちになっている僕のような単純で良識派な人間に現実を突き付けた。
この映画を観たからには白人と黒人の長い歴史を能動的に学んでいく必要があるだろう。
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