このレビューはネタバレを含みます
スパイクリーライブインKKK
(好きな監督なんでレビュー長め注意!)
アカデミー脚色賞受賞。
カンヌ映画祭グランプリ受賞。
製作ジョーダンピール。
原作ロンストールワース。
脚本チャーリーワクテル、ケビィンウィルモット、デビィッドラビノウィッツ
。
脚本監督スパイクリー。
私のお気に入り監督、スパイクリー。黒人映画監督としてもはや絶大な地位と発信力とファッションアパレルを持つインディーズからのし上がった映画監督。
スパイクリーおさらい!
セックスとトリプルカップルをセクシャルに描きスパイク自身出演した「シーズガッタハブイット」(レアアイテム、ビデオのみ。かろうじて見ました。今や連続ドラマ化。)
大学派閥構想と応援団とセックス描いた自伝的黒人ミュージカル。大好きな「スクールデイズ」(DVD所持)
黒人が白人をメイククラブしたら大騒動、それはまさしくジャングルの熱病「ジャングルフィーヴァー」(DVD所持)本作のサミュエル・L・ジャクソンを見てくれ!
ホットな夏をピザと給料と灼熱の破壊衝動初期の最高傑作「ドゥザライトシング」(DVD所持)
ジャズ愛をデンゼルワシントンと鳴らした「モーベターブルース」レアビデオでやっと見た。
不毛な殺人事件をめぐる胃の痛む刑事ドラマ「クルックリン」
生涯をかけて撮りたかった活動家伝記映画「マルコムエックス」中期エポック大河ドラマ(DVD所持)
そして第二期をかざる娯楽路線
殺人事件のあついサスペンス「サマーオブサム」
テレファンセックス業界をラブコメに描いた映画「ガールシックス」(レアアイテムビデオのみ鑑賞)出始めのタランティーノも客演。
バスケと収監と刑期短縮自戒スポーツドラマ。こちらも隠れた傑作「ラストゲーム」(DVD所持)
バスに乗るそれぞれの主張。ネオドゥザライトシング劇場で初めて見た「ゲットオンザバス」
新たなアプローチで迫る挑戦作期
お得意のセックスコメディを精子子作りコメディで笑わせる、隠れたコメディ「セレブの種」
911から自己を罰する自己パニッシャ-映画傑作「25時」(中古DVD狙ってます)
銀行強盗を描いた「インサイドマン」(劇場鑑賞)
スパイクリーの奇跡のような戦争映画「セントアンナの奇跡」(劇場鑑賞)
《「オールドボーイ」レビューより参照付け足し》
そんなフィルム系譜の多作作家に変貌したスパイクリー監督。黒人でこんなに監督した映画監督は、リーがはじめてかも。監督26作目め、短編、ドキュメント、LIVE作品含む。
前作の恐ろしい程の無視加減の「オールドボーイ」から、スパイクリーの新作!開けばカンヌ、オスカー共に受賞。カンヌはグランプリまで獲得。
癖あり脇役界を荒らしまくるアダムドライバーとジョンデヴィッドワシントンなるアフロの俳優。なんとこの主役なジョン!私のお気に入り俳優、スパイクリー組のデンゼル・ワシントンの息子さんというじゃないの!!!びっくりたまげた、見た後知る事実。
さながらチラシを見るとスパイクリーのKKKの潜入捜査ライブという感じ。
ティジョイ新潟で鑑賞してきた。
さながらスパイクリーの骨太の社会派映画になってました。いやあユーモアも最小限に抑制し、甚だアランjパクラ監督「大統領の陰謀」のダスティン、レッドボードの真実の目を持つ2人のように黒人初の潜入警官ジョンとアダムのしつこい電話と潜入捜査の過程を詳細かつフィクショナルに描いた力作だ。
本当ダブルミーニングや1970年代のブラックカルチャー描写が次々登場。
ダブルミーニングであろう用語自分思うに羅列、
WASP
KKK
ブラックパンサー
ブラックビューティ
ユダヤ人
聖書
黒人
PIG
カエル
プラスチック爆弾
アメリカファースト
マルコムX
マーティンルーサーキング
F word
白装束
十字架
十字架を燃やす行為
黒人の色の濃淡
差別用語
黒人の喋り方
白人史上主義
移民歴史
公民権運動
1970年以前の公民権運動、人種差別歴史
奴隷制度
ピンプ
麻薬
etc,,,on and on
引用映画
国辱映画とも言われるグリフィスの「國民の創生」あり。これが大ヒットしたから歴史だ。あの楽しみ方が「あり」という事実。本作は学校の時に見たことあり。まあプロパガンダ映画ずる剥けな作り。ヒットラーの映画のように見えた。
大河の基本定礎作品「風と共にさりぬ」あり
ブラックスプローテーションのド傑作3本
「スーパーフライ」(ピンプ映画)
「黒いジャガー」
「コフィー」あり
流石のスパイクリー節が見られびっくりした。
真剣理解しようとするなら本2、30冊以上読破しないと駄目のような複雑さあり、カルチャー独自厚みあり。
冒頭のこんちくしょーアレックボールドウィンの学者の演説を聴いて見ろ!あっまた間違えたよ!馬と鹿め!と冒頭強烈なラップだ。どっかで見たことあるなあみたいなね。
もう地味な描写の潜入の裏描写とやりとりに度々睡魔格闘したが(若干カット出来るかな?描写もあり)妥協無きスパイクリーLIVEのような潜入捜査とヘイトスピーチと差別厳然としてありの表現の数々。必見!
冒頭のブラックパンサーの方の演説は、「マルコムX」のデンゼル・ワシントンを想起。いやスパイクリーにも見えるよね!「Stay Black!」の精神!
終盤にかけスパイクリーの独自なメッセージもやはり胸が締め付けられた。
だって!あり得ないだろう!あれこそ公開処刑だろ!凄い映像なんで若干注意!
いまもあるんでしょ!
人種だけでいじめて
引き回して
手をあげ、て、る!わけでしょ!
2019年now
な訳。スパイクリーsays.
ジョーダンピールと共になんとか明るい仕上がりに脚色も努めた模様。だが、私の肌触りのなかなかの社会派作品だった。スパイクリーイズバックアゲイン映画だった。
いじめや虐げをなくそう!
より
いじめはある(だってなくなるわけないだろう!いじめが、人間だものだよ…)
虐げもある
差別もある
歴史もある
ひいきもある
見てくれがある
違いがある
あとはどうそれを捉えるか?
と思う。
単一民族日本人になんだか海外流入のお話し。これから日本に起きたら嫌だけど、、、。
本作のブラッククランズマンは、いるわけだよね2019でも、どんな人間の心の中にある。
ないなんてない
ありえるからある
ないをあるにする
あった事を無しにする
なしをありに言う
なしをありに黒く言う
いろいろ、、、
感じた事ないだろ?
銃を突きつけられたことあるか?
差別の刃をお前の口元まで突きつけられた事あるか?
誤解を言われた事ある?
悪口ある?
言われ無き侮辱ある?
と
本作は絶えず我々観客を揺さぶる。それがスパイクリー作品だ。刺激があり、誤解があり、行き過ぎがあり、浅いものを振り落とす力がある。だから凄いのだ。
ラブ(LOVE)アンドヘイト(HATE)がある。「チャールズロートン監督「狩人の夜」より。」
あなたはどう受け取る
どこまで受け入れて
どこまで話を聴いて
話をそらさず、話をながらにせず、受け入れ
記憶忘却して
毎日生活するんだい!
お兄さん!
yo!
とやはりスパイクリーに刺激を受けた事は間違いない。
鑑賞後のぐちゃぐちゃになる気持ちと冷たい土のような冷えた塊の思いを抱き車に乗り映画をあとにした。
いやあ流石カンヌの受けとめだし、オスカーの脚色だし笑っちゃうくらいの受賞差にも納得した。
さて
スパイクリーが描ききるLIVEインKKK!
スパイクリーライブインKKK
なかなかの力作!
スパイクリーファン
ブラックムービーファンは!
ぜひ!どうぞ!
追伸
私はincrease PEACEな優しく柔軟な頑固中年にから揚げた人間のようだ。
いや、愛だろっ!愛!な極力平和に非暴力なおじさんだす。
あと政治やめて
みんな政治!コンピュータでいいんじゃね!
とSF話をありと正しきとは、見てます。けど、、。謙虚に学んでいきたいですよね。