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ブラック・クランズマンのしょうたのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
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期待通り面白かった。アメリカの民族差別の問題をスパイク・リーは内輪受けでなく出来るだけ公正な視点で描こうとしている。警察を舞台にしているのも、「公」とはどうあるべきかを問いかけていると思う。
クランたちが「白人」と思っていたのは実は黒人だった、あるいはユダヤ人だった。それは、彼らが敵視している存在自体、幻ではないかということも示唆しているだろう。
カタルシスのある脚本だが、落ちのあるドラマに終わらず、最後にトランプ時代の今を付け加えている。ヘイトスピーチのある日本社会も無縁ではない。柔軟でありながら信念は譲らない態度を映画は示している。
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