ぺんじん

ブラック・クランズマンのぺんじんのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.4
スパイク・リー、アカデミー賞脚色賞受賞おめでとう!
実際にあった実話を基にした話なんだけど、それを現在にも続く人種差別に継なげる真面目さ、そしてそれを様々な映像で大胆に脚色する遊び心。まさにスパイク・リーの魅力が詰まった一作。
KKKとか人種差別者たちの愚かさをかなり滑稽に描いていて笑えるんだけど、彼らや警官の同僚たちが見せる差別意識にはやはりゾッとする。かなりドナルド・トランプの今までの発言を意識している感じがしたかな。
主人公のデンゼル・ワシントンの息子さんの飄々とした演技も良かったんだけど、やはりアダム・ドライバーの何を考えてるか分からなさは凄いものがあるよね。空っぽのようなんだけど存在感があるというか。あと『スパイダーマン:ホームカミング』でフェードアウトしてしまった賢そうなお嬢さん、元気そうで良かった。(個人の感想です)
最後に挟まれる、現代のアメリカ社会での人種差別を巡る映像。主人公が向ける銃口は一体誰に向かっているのか。
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