ごんチキン

ブラック・クランズマンのごんチキンのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.8
映画館で見たかったけど、気づいたら公開が終わっててようやく見れてテンションあげぽよです笑!

まだまだ人種差別の激しい1970年代アメリカ…白人至上主義団体"KKK"にコロラド州初の黒人刑事ロンが電話を担当して、相棒のユダヤ系刑事フリップが対面するという前代未聞の潜入捜査が始まるというお話

まず、KKK(クー・クラックス・クラン)という言葉を聞いたことがない方はググって予習するのをオススメします👍
なかなかヤバくて気味の悪い団体ですが、世界にはおかしなものもあるのです…
(映画『ミシシッピーバーニング』を先に見るのもいいかも)

実話ということを考えて見ると、ずっとハラハラドキドキしてました💦
ほんと心臓に悪い映画です…笑
ずっと「えっ!バレちゃうバレちゃう!」「撃たれる撃たれる!」と見てるこっちがテンパってしまいます
最悪のことが起こらないことを祈りたいけど、すぐにそれが起きてしまいそうなムードがほんとにずっと怖くて怖くて…休むことなくハラハラします(^◇^;)

本作は映画のストーリーよりもメッセージ性がとても強い映画で、劇中のシーンにも深く考えさせられるシーンが多くあります(例:KKK射撃練習後のロンの表情、黒人白人どちらの意見も並行して進む展開など)
日本は比較的、人種差別の感情は少ないと思うのですが、お国によってこんなに変わるんですね…
「人間は何故みんなで手を繋いで仲良くなることができないのか?」ということをエンドクレジットで考えさせられました
過去の歴史が人種差別の背景にあると思うのですが、何故それを水に流して協力できないのか?不思議です…(-_-;)

でも、黒人であるスパイク・リーがKKKという巨大な組織に立ち向かった黒人刑事の映画を監督して、それがアカデミー脚色賞を受賞できる世の中になったのは長い歴史から考えて大きな進歩だと感じます
この映画に対して『それでも夜は明ける』や『ジャンゴ 繋がれざる者』の時代を生きた黒人さんたちは天国でどう思うのだろう?と想像してしまいました

※主演はDワシントンの息子さん、相棒役を『スターウォーズ』のカイロレンがやってます笑!全然ふつうに良かったです笑
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