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ブラック・クランズマンのChiarumsのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.8
公開時、劇場での鑑賞を逃してしまった待望のブラック・クランズマン!
スパイク・リーが贈る、事実ベースのクライム・エンターテイメント。
しかし、そこはスパイク・リー。
黒人差別と哀しきアメリカ史が垣間見える今作もエンターテイメントの枠組みには収まりきれないメッセージが。

正直なところ、日本人である私には差別に苦しむ黒人たちひいては作中の捜査官ロンの葛藤が深くは理解はできないだろうと思う。けれども、肌の色云々でその人が良い奴か悪い奴かなんて決めるのはおかしいし、そもそも人種に優劣があるなんて思い込むのもバカバカしいということは十分に理解できる。

今作ブラック・クランズマンは70年代のアメリカが舞台だが、”へぇー 昔はこんなことがあったんだ〜”で済まなくて現代でも痛ましい事件は頻発している。
最後に映し出される衝撃映像の数々がそれを物語っている。
もっと世界中の皆がシンプルに互いの良さを認め合えればね。
それこそ昔に比べたら程度の差はあれ、まだまだ失くならない不毛な人種差別に警鐘を鳴らすスパイク・リーに拍手。
“憎しみに居場所なし”
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