Mountain

ブラック・クランズマンのMountainのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.5
人種差別問題に斬り込んだ
痛快潜入エンタテイメント!!

主人公ロンは黒人刑事でありながら、白人至上主義団体KKK(クークラックスクラン)に前代未聞の潜入捜査に挑むことに!!?


スパイク・リー監督が手掛けたとなれば、単なる社会派作品には収まらずユーモアたっぷり、でもしっかり人種差別問題を描いていくワケですよ。

日本で生まれ育った身だと、馴染みが薄い人種差別問題。

本作は黒人だけでなく、ユダヤ人に対する差別問題も盛り込まれておりました。

警察署内には黒人の主人公に対して意地悪なヤツもいるんだけど、差別なんかせず主人公を仲間と認めてくれる人々もちゃんと居て、なんか泣けてくる。

なんと言っても、前向きでひたむきで明るい主人公が魅力的。
そんな明るい主人公だったこともあり、根が深くて暗く重いテーマでも、映画全体を通して気持ちよく楽しめましたね。

アダム・ドライバーさんが演じた相棒との凸凹コンビもたまらなく良い!!

過激な思想を持つアブない集団を相手に、潜入捜査を試みるワケですから、まぁ緊張感がハンパないんですw

ピリッ…と張り詰めた空気が漂う場面は、思わず息が止まりそうになりました。


いわゆるド派手な大作映画では無いものの、サスペンスフルな展開と、時折り挟まれるユーモアとのバランスが丁度良く、程良い緊張感を保ちつつ最後まで飽きさせない作品でした。


ただ、ラストで見せられるあのシーン。
これは単なる映画の中だけの話ではなく、現実の問題だということを突きつけられます…






カタカナで読むと分からないけど、本作タイトルは"BlacKkKlansman"

間にkを入れてKKKになってるのねー。
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