あけび

ブラック・クランズマンのあけびのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.7
タイムリーな作品です。以前に視聴しましたが複雑な気持ちで感想文が書けなかったので改めて。
黒人差別について知識としては知ってはいたけれど、全く分かっていなかったことを痛感させられました。

過激な白人至上主義集団KKKとそれを追う黒人警官の物語。この作品でのKKKの言葉や行動は、吐き気をもよおすほどのおぞましさで言葉が出ません。
間近で黒人差別を見ることになる主人公の気持ちを考えると胸が苦しい。特に銃撃練習の的に黒人のシルエットが使われているシーンは本当に…。

舞台は1970年代で内容はフィクションですが、それがリアルな現在まで根強く残っていることを知らしめる最後の映像はショックが大きかったです。
肌の色が黒いというだけで負うものが大きすぎる。全てを彼らと同じように理解することは、日本に住む日本人である私には難しいことですが、まずは知ることがとても大切だと思いました。

スパイクリー監督の大きな怒りが見ているこちら側にもひしひし伝わる映画。
なかなかみていて辛いですが、しっかりエンタテインメントとしても面白いのでおススメです。
あけび

あけび