らんでぃ

存在のない子供たちのらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

両親が出生届を出さなかったため法的に社会に存在しない少年ゼインが家を飛び出し生きる話。
子供が親を訴える話って聞いてたから裁判がメインの話かと思ってたけど、そこに至るまでの話なのね。思っていたのとはちょっと違っていたけどいい映画だった。貧しい国で苦しい生活をしている子供達を助けるにはどうすればいいか、という疑問に対して多くの人が思っているであろうけどなかなか口にする事ができない「世話ができないなら産むな」を真正面から言うとは思わなかった。もちろん根本的な解決ではないんだけど本当にその通りなんだよ…。ゼインの両親も悪人ってわけではないと思うんだけど、考え方がそもそも違うんだよな。生まれてくる子供本人の気持ちをちゃんと考えなくては。ゼインにヨナスを育てさせる事によってよりその言葉に重みが出てくる。ゼインよく頑張ったよ。最後の笑顔に少し救われる。ゼイン役の子が役者ではなく本当にスラムで暮らしていた子供って知って驚いた。他のキャスティングもほぼ映画と同じような境遇の人らしい。みんな演技に魂こもりすぎでしょ。しかしヨナスはいったい何処から見つけてきたんだ。重い内容の映画だけどヨナスの可愛さはいい癒しになっていた。個人的に助演男優賞を授けたい。
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