今年一番響いたし、きっとこの先も忘れられない映画。
感じたことが山ほどあるのに、言葉にするのが難しい。
「世話できないなら産むな」12才の男の子にそう言わせてしまう環境。
「俺たちは窓から飛び降りるか、虫けらの様に扱われて生きていくしかない」と言う父親。そう思うのならなぜ子供を作る?
「水と砂糖しか子供にあげられない日もある」と訴える母親。ろくに育てられないのになぜ産むの…?
身分証を持たない彼らの生活は、確かに最低限度以下のものだけど、利己的で子供のことを考えない両親に腹が立つばかりで全く同情できなかった(子供達は本当に可哀想😢)。
この物語はフィクションだけど、フィクションじゃない。
「ゼインは元気だろうか」「身分証を手にして生活は変わっただろうか」そんなことを考えてしまうくらい、主人公ゼインを演じたゼイン君の並外れた演技力は観る人の心を揺さぶります。
終始しかめっ面で観たし、時折辛くて苦しくて泣きそうになるけど、間違いなく良作です。ぜひ。